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降り続く1週間

 各地で水害が出ていて、いつもの年ではこんな災害はなかったような被害です。川が氾濫し、家屋や自動車まで流されたり、倒伏しています。雨続きの1週間は朝から晩までずっと降っていることを指しています。

 IMG_0092.jpg これはヤマユリで、鉄砲百合ではありません。自家菜園や庭や垣根の中から花が出ています。野生種で、とても強く、種から飛んで発芽しているようです。種はメシベが子房になって太り、その中にできます。特にきれいだということもないけれど。野草としては立派です。

 IMG_0087.jpg 雨ばっかりで、読書程度しかできませんが、夜に読み始めると、頭が冴えて寝られず、4時半くらいまで起きていたこともあります。小説ばかりでも飽きるので月刊誌を買ってきました。 昭和30年あたりではこんな事変や戦争をくりかえしていた記憶があります。文春とくらべるとリベラルで、読みやすかったです。


    「中央公論」9月号を読もうとしたのは、昭和の事件の再確認したかったこと、その中に上の広島長崎の被曝があります。

 このアメリカの1945年8月原爆投下の遠因が、1940年9月の日独伊三国軍事同盟の成立にあるという記事。「アジアの小国が東アジアの端のほうで、なにか領地争いをしている」というのが、それまでのアメリカの見方だったけれど、欧州の後発組のドイツ、イタリアとの同盟などという欧州を巻き込む動きがアメリカの虎の尾を踏んだのではないのか、と言う視点です。真珠湾奇襲なども含めて、大国アメリカと交戦するなど、地理的歴史的認識がおかしいが、軍部や特高警察を抑える反権力的批判勢力が日本にはなく、文民支配政治はとっくに弱体化し、陸軍大将・東条英機が首相でもあったし。そもそも、今で言う言論の自由が存在しなかった。

あと一つ。
 日本国憲法の草案が、新たに発見されたアメリカ進駐軍の資料にあるというものだ。これまでは国内で憲法制定が進められ、その中心は、吉田茂首相と東条英樹で、アメリカ軍からの草案とは伏せられていたと。「平和憲法」の 戦争放棄、軍隊を持たない、などという柱が米軍の草案にあるのなら、ずいぶん憲法の質は変容するが、当時の世論は革新勢力を含めて、歓迎の意向で、そこまでの露骨な勝戦国の干渉とは思わなかったようだ(一部にそういう見解もあったが)。戦後もしばらくはアメリカの非人道的な爆弾投下、マッカーサー元帥と天皇の会見などが続き、国の再建の話題も遠かった。




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コメント 3

夏炉冬扇

中央公論。久しく聞かない雑誌の名前。
いやいや「真面目」に読んでいらっしゃる。
写真万葉集筑豊、というのをここ数日見ています。ひょろりと本棚から出てきたので。写真中心。上野英信が文。
by 夏炉冬扇 (2021-08-18 17:42) 

mutumin

私は本を読むとすぐ眠くなっちゃうタイプなので、本を見て目がさえることは滅多にないです。物作りをして夢中になって4時半は普通にあるけど、本は無理。少しとりのさとZさんの爪の垢でも煎じて飲んだ方が良いかもね。
by mutumin (2021-08-18 22:39) 

とりのさとZ

 数えていないのですが、今日20日は朝から十日ぶりに日が差しています。

夏炉冬扇さん
 上野英信さんの名前は聞いたことがあり、北九州地方のルポだったと思います。中央公論は読みでがありました。

mutuminさん
 最近、眼が衰えてきて、ボンヤリやカスミで読みづらいです。読書以外にあまり趣味がないのですね。体力を使わないようにすると、こうなってしまうのでしょうか。



by とりのさとZ (2021-08-20 11:03) 

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