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老後の年金暮らしを考える

 IMG_0929.jpg15日の釣り、中央にベラ、右にタカノハタイ、左にグレ、その他はアイナメ。その後数日不漁。

 私の年金暮らし

 例えば、あなたが現在70歳として、65歳で大企業の管理職で停年になったならば、退職金が1000万以上で、高給なので受給できる年金額も年額300万円以上と予想できますが、そういう方はここをお読みになる必要はありません。経済的には十分満たされています。しかし、ほとんどの人たちはそのような条件下にはありません。年金収入だけの老後には、とても厳しいものがあり、老後に入ってからでは、取り返しがつかず、生活保護にでも・・・と迷うケースもあろうと思います。それで私個人の例を尺度として、老後の年金暮らしについて、考えてみました。

 

私は75歳を半年過ぎた後期高齢者です。35歳の時に農的暮らしに入ったので、自由業と言うか、自営業になり、それ以後は「国民年金」に加入しています。それ以前の年金への加入は

「公務員共済」(非常勤2年。加入3年程度)‥・二十代前半

「厚生年金」(加入10年程度)・・・二十代後半から30代前半(小企業3社)

「国民年金」(加入30年程度)・・・35歳から65歳まで、

です。この年金への毎月の支払いを続けてきて、年金支給開始の65歳から現在までの年金支給額は合わせて 年間120万円、月額10万円 です。ところで、一つ、追加事項がありますが、後で。

 IMG_0932.jpg 手押し種まき器。ベルトは大根、カブなどを5種。メーカーはわかりません

 平均的年金生活者は

 個々人の人生は多様というか、平穏に過ごすことは平凡でもとても幸運なことだと、後になってそうも思います。ことは老後のお金のことですから、リアル・切実です。まず、年金受給額(月額)は

 男性 16万円

 女性 10万円

 平均 14万7千円 となっていて、女性の場合は専業主婦、パート、アルバイトなど年金料支払いのない職業だったりします。

 国民年金(40年満額支払い) 5万5千円

 満期支払いでもこの額なので、自営業者にはとても厳しい老後で、自営だからと言っていつまでも現役で働けるわけではありません。おおむね、ご夫婦で月額26万円受給できれば、それなりの老後を過ごせるようです(このあたり、とてもアバウトな判断です)。早い話が、配偶者が先立つなど、「一人暮らしの老後」だってありえます。

 ここで、年金受給年齢以下の自営業の人たちに、老後に年金収入を増やす公的年金制度への加入を考えてください。

 IMG_0933.jpg 畑の中で雑草を燃やして処理。白い煙は雑草が生か湿っています。

国民年金基金

 これは厚生年金加入者以外は任意で加入でき、1口だけでなく、2口、3口も任意で入ることができます。詳しい支払い、受給の条件も用意されていますので、「検索」などでお調べください。終身受給、80歳まで受給なども選択できます。途中での加入解除は想定されていないので、支払い分の返金はありません。国民年金基金への加入を強くお勧めするものです。

 私たち夫婦は農業を始めた時、この国民年金基金にも加入しました。その支給額が 月額2万円(年額24万円 2人なら2倍)あります。その合計が月額10万円(年額120万円)というわけです。連れ合いの年金受給額は個人情報なので、書きませんが、二人合わせて17,8万円くらいだと思います。しかし、合同での生活費と考えたことはなくて、これまではガソリン代、食費などが経営全体から負担されていたので、私への年金はほとんど私の任意で使えてきました。

 IMG_0935.jpg 畑の中と言っても、周りは耕してあるので、延焼の心配はありません。乾かないと燃えないです

 私の年金暮らしの実態は

 農場の経営は長女夫妻に代替わりしています。今のところは波風は立っていませんので、上のような負担を続けていただいています。

 私の個人的嗜好で、毎日のように喫茶店でのコーヒー、煙草、そして釣りの餌・小道具他に日用のあれこれに半分(5万円以下)を使っています。残りの半分は私の葬式用への貯金、家計への補助などに予備として残していたり、使ったりしています。大きな旅行などはしないし、なんとか面積を小さくして農作業も続けられています。

 話を最初に戻りますが、私の職業履歴は中小零細企業への管理職でない平社員の渡り鳥的な不安定・低い労働条件だったでしょう。今思い出しても、昼間の仕事がメインだったわけでなく、仕事以外の時間の活用が楽しかったような思いがあります。人それぞれです。(2020920日は朝から雨になったので、農作業もできず、この文章をまとめました)

 追記:2019年の平均寿命は 男性81歳、女性87歳 です。

       2020年9月15日総務省発表によると、65歳以上(年金受給資格者)は全人口の28.7%に達しています。今でも年金制度が破綻すると言い張る人がいるので、その反論のデータとなるでしょう。ただし、人口減の傾向もあって、年金給付額が低下していくのはやむを得ないと受け止める必要があります。

 

 


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コメント 5

夏炉冬扇

年ごとにくらしにくくなります。
by 夏炉冬扇 (2020-09-20 19:13) 

mutumin

家は二人とも国民年金なので、二人で10万も行きません。(介護保険を引かれてくるので)
なので、今は働けているし、若い時生命保険が年金のなるのに加入していたので、70歳まではそれいうのが2つあるため、大丈夫ですが、問題は70歳を超えた時からこの10万弱で二人で生活。一人が死んだら4万5000円で生活する事になります。たぶん貯蓄で動けなくなっても10年~15年は暮らせると思いますが、100歳までは無理。ある意味長生きすれば先が心配になるので、ちょうど良い所であちらの世界に行かせてほしい!というのが本望です。
安心して暮らせる国であって欲しかったけど、仕方ないですね。少しでも長く働いて貯蓄を減らさないようにしようとは思っています。私は歩ける内は後悔のないようにある程度旅行もして楽しんで暮そうと思っています。一番は身が利くように少しでも元気に体を保って、仕事や旅行しよう。でも、つい無理をする質なので、そこだけは気を付けなくては!
とりのさとさんはしっかり、年金の事は考えて納めていたんですね。
by mutumin (2020-09-21 06:21) 

とりのさとZ

ブログを上げた後、次の情報を追加しました。

 追記:2019年の平均寿命は 男性81歳、女性87歳 です。

  2020年9月15日総務省発表によると、65歳以上(年金受給資格者)は全人口の28.7%に達しています。今でも年金制度が破綻すると言い張る人がいるので、その反論のデータとなるでしょう。ただし、人口減の傾向もあって、年金給付額が低下していくのはやむを得ないと受け止める必要があります。

夏炉冬扇さん
 この年金の話は、40代、50代くらいの人たちに「年金基金」を紹介し、勧めることが目的でしたが、もっと早く書くべきだったでしょうね。80歳くらいの高齢者では、早めに手を打たなかったことを悔やんでいる人たちが多いです。

mutuminさん
 生命保険が年金に転用されるのはいいですが、70歳までとはリミットが早すぎますね。「追記」昨年の平均寿命を見ますと、女性が87歳というから、たいへんな時代になったものですが、ギリギリセーフでしょう。動ける間はいつまでも働きましょう。その後はご子息たちに少し応援してもらえるのではないでしょうか。
 私の方でも年金にあまり余裕はないのですが、その分趣味や嗜好を軽くしてますから、ゆとりがあるように受け取られるのでしょう。1泊旅行などは考えたこともないですが、周りが海や里山なので景色がいいのが取り柄ですね。
 年金基金の有利さに気づき、加入を決断したのは連れ合いでした。

by とりのさとZ (2020-09-22 09:11) 

やおかずみ

年金だけの生活は厳しい・・・・。
by やおかずみ (2020-09-23 17:01) 

とりのさとZ

やおかずみさん
 私も厚生年金の加入期間が少ないので、年金額は少な目ですが、やおかずみさん同様につましい暮らしです。健康であることがとても大事だと思います。

 こちらをご覧になっておられる方では、国民年金に加えて生命保険、簡易保険などに加入されて老後の収入を補っておられるようです。国民年金制度は貧弱すぎるのではないでしょうか。
by とりのさとZ (2020-09-24 11:11)
by とりのさとZ (2020-09-24 11:19) 

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