秋分の日過ぎても夏日
老後の年金暮らしを考える
15日の釣り、中央にベラ、右にタカノハタイ、左にグレ、その他はアイナメ。その後数日不漁。
私の年金暮らし
例えば、あなたが現在70歳として、65歳で大企業の管理職で停年になったならば、退職金が1000万以上で、高給なので受給できる年金額も年額300万円以上と予想できますが、そういう方はここをお読みになる必要はありません。経済的には十分満たされています。しかし、ほとんどの人たちはそのような条件下にはありません。年金収入だけの老後には、とても厳しいものがあり、老後に入ってからでは、取り返しがつかず、生活保護にでも・・・と迷うケースもあろうと思います。それで私個人の例を尺度として、老後の年金暮らしについて、考えてみました。
私は75歳を半年過ぎた後期高齢者です。35歳の時に農的暮らしに入ったので、自由業と言うか、自営業になり、それ以後は「国民年金」に加入しています。それ以前の年金への加入は
「公務員共済」(非常勤2年。加入3年程度)‥・二十代前半
「厚生年金」(加入10年程度)・・・二十代後半から30代前半(小企業3社)
「国民年金」(加入30年程度)・・・35歳から65歳まで、
です。この年金への毎月の支払いを続けてきて、年金支給開始の65歳から現在までの年金支給額は合わせて 年間120万円、月額10万円 です。ところで、一つ、追加事項がありますが、後で。
手押し種まき器。ベルトは大根、カブなどを5種。メーカーはわかりません
平均的年金生活者は
個々人の人生は多様というか、平穏に過ごすことは平凡でもとても幸運なことだと、後になってそうも思います。ことは老後のお金のことですから、リアル・切実です。まず、年金受給額(月額)は
男性 16万円
女性 10万円
平均 14万7千円 となっていて、女性の場合は専業主婦、パート、アルバイトなど年金料支払いのない職業だったりします。
国民年金(40年満額支払い) 5万5千円
満期支払いでもこの額なので、自営業者にはとても厳しい老後で、自営だからと言っていつまでも現役で働けるわけではありません。おおむね、ご夫婦で月額26万円受給できれば、それなりの老後を過ごせるようです(このあたり、とてもアバウトな判断です)。早い話が、配偶者が先立つなど、「一人暮らしの老後」だってありえます。
ここで、年金受給年齢以下の自営業の人たちに、老後に年金収入を増やす公的年金制度への加入を考えてください。
畑の中で雑草を燃やして処理。白い煙は雑草が生か湿っています。
国民年金基金
これは厚生年金加入者以外は任意で加入でき、1口だけでなく、2口、3口も任意で入ることができます。詳しい支払い、受給の条件も用意されていますので、「検索」などでお調べください。終身受給、80歳まで受給なども選択できます。途中での加入解除は想定されていないので、支払い分の返金はありません。国民年金基金への加入を強くお勧めするものです。
私たち夫婦は農業を始めた時、この国民年金基金にも加入しました。その支給額が 月額2万円(年額24万円 2人なら2倍)あります。その合計が月額10万円(年額120万円)というわけです。連れ合いの年金受給額は個人情報なので、書きませんが、二人合わせて17,8万円くらいだと思います。しかし、合同での生活費と考えたことはなくて、これまではガソリン代、食費などが経営全体から負担されていたので、私への年金はほとんど私の任意で使えてきました。
畑の中と言っても、周りは耕してあるので、延焼の心配はありません。乾かないと燃えないです
私の年金暮らしの実態は
農場の経営は長女夫妻に代替わりしています。今のところは波風は立っていませんので、上のような負担を続けていただいています。
私の個人的嗜好で、毎日のように喫茶店でのコーヒー、煙草、そして釣りの餌・小道具他に日用のあれこれに半分(5万円以下)を使っています。残りの半分は私の葬式用への貯金、家計への補助などに予備として残していたり、使ったりしています。大きな旅行などはしないし、なんとか面積を小さくして農作業も続けられています。
話を最初に戻りますが、私の職業履歴は中小零細企業への管理職でない平社員の渡り鳥的な不安定・低い労働条件だったでしょう。今思い出しても、昼間の仕事がメインだったわけでなく、仕事以外の時間の活用が楽しかったような思いがあります。人それぞれです。(2020年9月20日は朝から雨になったので、農作業もできず、この文章をまとめました)
追記:2019年の平均寿命は 男性81歳、女性87歳 です。
2020年9月15日総務省発表によると、65歳以上(年金受給資格者)は全人口の28.7%に達しています。今でも年金制度が破綻すると言い張る人がいるので、その反論のデータとなるでしょう。ただし、人口減の傾向もあって、年金給付額が低下していくのはやむを得ないと受け止める必要があります。
9月上旬:コロナ禍、激暑、台風9,10号
里山とは人と自然とのせめぎあいまたは共同作業で、人の手が入ることで日照や山道の保全ができています。人手が無くなった山で10メートル以上に大きく枝を伸ばしてしまうと、手がつけられなくなってしまいます。農場の周辺は今、こんな状態になりつつあります。今のところ、私が道の並木の枝を払ったり、両側の笹やアワダチソウを刈っていますが、その作業も疲れる歳になりました。それでも・・・
一つの提案があります。知多半島の南から南知多町、美浜町、武豊町、常滑市、半田市と続きますが、これまでの新型コロナ感染者数は、6人、8人、10人、8人、70人(2020/8月末)で、最後の半田市以外は感染者が少ない市町村です。このような地方の市町村に大都市からの移住移転が進めば、過疎化も里山の荒廃もゆるやかになると思います。年金だけの収入でもなんとか生活できるでしょう。若い時から気持ちだけでも用意しておけば、移住移転の負担も少なくて済みます。日本全国でも地方の小市町村は同じような現状でしょう。いかがでしょうか。
後期高齢者と運転免許証
新聞の投書欄に80歳の方が運転免許証の返納を薦められたが、「地方の事情で免許証が必要」と返納を受け入れなかったとの記事を読みました。私は2週間に3回時速80キロの自動車道で片道30分で病院通いをしましたが、自動車道路は注意力を維持するのに疲れて帰りは下の道を使いました。80歳まで5年あるけれども、そのあたりで運転を止めたほうがいいかもという判断があり、ではそのあと外出ができるのかどうかです。3輪の原付バイクまたは3輪自転車ならどうかとの選択もありますが、まだ判断が揺れています。朝夕だけに町内バスも走ってはいますが、よく調べてはいません。まだ少し迷う時間はありますが。